経済人クラブ(樋口学会長)では2月26日に新阪急ホテルで第175回例会を開催した。
今回は法相宗総本山薬師寺の安田管長夫人安田順惠先生に「玄奘三蔵と私、遥かなるシルクロード」と題して以下五つの項目にわたって語っていただきました。
Ⅰ 玄奘三蔵法師について
Ⅱ 玄奘三蔵法師と薬師寺
Ⅲ 玄奘とシルクロード
Ⅳ 玄奘の今日的意味、今なぜ玄奘なのか
Ⅴ シルクロードに翔る夢
三蔵法師は、経蔵、律蔵、論蔵の三蔵をマスタした僧侶に付ける敬称だそうです。13歳の時僧侶となり玄奘と名乗ります。
629年の秋26歳で西安市(昔の長安)からインドへ無許可で出国します。この旅の目的は仏教の真髄を知るため目的地はインドナーランダ大学(寺院)といわれています。約16年間費やしてインド各地をまわり、645年に馬20数頭分の経典や仏具などを持ち帰りました。帰国時には、皇帝「大宗」が自ら迎えたといわれています。
インド西域から帰国した彼は、訳経一筋1335巻の翻訳、664年2月「大般若経」の翻訳完成の翌年他界します。遺骨の一部は、岩槻市の慈恵寺と薬師寺で祀られています。(薬師寺では「大般若経」を毎月8の日に12人で詠んでいるそうです)玄奘の旅は異文化交流の旅、玄奘が通過した現代の国々と首都、問題抱えている国、今もなお簡単に入国できない国、和平がなされている国、紛争中の地域、一触即発の状況の地域、政治体制、経済の程度・文化・民族の異なる地域、安田順惠先生が通行した20ヶ所以上のタムリ(塔里木)盆地周辺の遺跡と峠は正にシルクロードに翔る夢であり、又今年の8月にはエンデレ遺跡、ドコモ遺跡(新発見)を踏査される予定だそうです。今回のご講演は正に仏教の原点を知る貴重な講演でありました。
懇親会は樋口会長の挨拶、ご来賓の一軸浩幸校友会長の激励の言葉と乾杯の音頭で始まり午後8時過ぎ散会した。
(幹事・幹事会事務局 田合 邦臣)
(校友会事務局気付 = 06-6368-0041)