◆関西大学社会連携部 産学官連携センターからのご案内 (セミナー・展示会情報 関西編)

2011年10月31日(月)

 関西大学社会連携部 産学官連携センターからのご案内 3件
    (セミナー・展示会情報 関西編)
    http://www.kansai-u.ac.jp/renkei/

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関西大学連続セミナー「ものづくり基盤技術」in MOBIO 案内

◇◆第1講◆◇
2011年11月11日(金)14:00 ~ 16:40(交流会 16:45~)東大阪
     【ものづくり】『鉄鋼材料の表面改質』
       
◇◆第2講◆◇
2011年12月15日(木)14:00 ~ 16:40(交流会 16:45~)東大阪
     【ものづくり】『ねじの多様性』

◇◆第3講◆◇
2012年1月27日(金)14:00 ~ 16:50(交流会 17:00~)東大阪
     【ものづくり】『金属疲労のメカニズムと対策』

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グローバル化した経済環境の下では、更なる製品の高付加価値化が求められています。そのためには、独創的な新技術の開発はもとより、既存の技術を更に進化させることが必要となります。「ものづくりの基盤技術」をコアにして、自社のエンジニアリング力を強化することが重要なのです。
本セミナーでは、大学等の研究機関からは基盤技術の再確認と最新の研究成果を、企業からは産業界での実際の取組みをご紹介致します。
ご参加頂いた皆様方におきまして、基盤技術の現状と問題意識の共有が進み、新たな技術開発の端緒となることを期待しております。
 
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関西大学連続セミナー「ものづくり基盤技術」 in MOBIO
第1講「鉄鋼材料の表面改質」
http://www.kansai-u.ac.jp/renkei/news/detail.php?i=309

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■日時・場所:
  2011年11月11日(金)14:00 ~ 16:40 (交流会 16:45 ~ )
 
 クリエイション・コア東大阪
 南館3階技術交流室A
 (東大阪市荒本北1丁目4番17号 TEL :06-6748-1011)
http://www.m-osaka.com/jp/access/index.html


■内容:
14:00‐15:00
 「鉄鋼材料の表面改質技術」
   関西大学 化学生命工学部 准教授  西本 明生

 金属材料の表面改質法には、
(1)組成を変化させずに組織のみを変化させる方法(各種表面焼入法、ショットピーニング法等)、
(2)表面層の組成を変化させる方法(浸炭、窒化、拡散浸透法、イオン注入法等)および
(3)表面上に各種機能を具備する皮膜を被覆させる方法(めっき、溶射、気相蒸着法等)がある。
 本講演では、鉄鋼材料の表面改質技術を概説するとともに、最近の
研究成果であるアクティブスクリーンプラズマ窒化法について紹介する。

15:10‐16:10
 「セラミックスコーティングとレーザ熱処理を複合化した新表面改質技術」   
   滋賀県立大学 工学部 准教授  田邉 裕貴

「成膜後基材焼入れ」は、セラミックスコーティング鋼の製造における
従来の「基材熱処理」→「成膜処理」の工程を、「コロンブスの卵」的
発想により逆転させた表面改質法であり、簡便かつ効果的にセラミックス
コーティング鋼の各種機械的特性を向上させることができる。
 一方、レーザによる急速加熱と自己冷却により焼入れを行う「レーザ
焼入れ」は、局部処理、超低歪み処理が可能で、環境にも優しいといった
特徴を有する。我々は、鋼製セラミックスコーティング部品のさらなる
高機能化・高精度化を目指し、成膜後基材焼入れ処理にレーザ焼入れを
採用した新しい表面改質技術の研究開発を進めてきた。本セミナーでは
本技術の概要を紹介する。

16:10‐16:40
 「PVDハードコーティング技術の紹介」
   ハウザーテクノコーティング 日本支店 営業部長  滝沢 正明

【ハウザーテクノコーティングB.V.】
 オランダのフェンロー市に本社を持ち、PVDとPACVDコーティング
装置を世界規模において提供している先端技術企業。工具用コーティング、
部品用コーティング、装飾用コーティングに対応したバッチ式標準装置の他、
生産ライン組み込みなど特定用途向け装置などの開発も行う。2008年より
株式会社IHIのグループ会社となり日本支店を横浜に開設、本年10月には
日本支店内にデモセンターも整備。日本のマーケットへのさらなる浸透を
目指し、日本人の営業と技術スタッフが日本のマーケット要請に合った技術の
提案・アフターサービスに注力している。

16:45 - 交流会(参加費1,000円)

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関西大学連続セミナー「ものづくり基盤技術」 in MOBIO
第2講「ねじの多様性」
http://www.kansai-u.ac.jp/renkei/news/detail.php?i=314

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■日時・場所:
  2011年12月15日(木)14:00 ~ 16:40 (交流会 16:45 ~ )
 
 クリエイション・コア東大阪
 南館3階技術交流室A
 (東大阪市荒本北1丁目4番17号 TEL :06-6748-1011)
http://www.m-osaka.com/jp/access/index.html


■内容:
14:00‐15:00
 「ここまでわかった“ねじ”
  -力学の基礎、トラブルの原因究明から新しい展開へ-」
   神戸大学 海洋科学研究科 教授  福岡 俊道

 ねじは最も広く使用されている機械要素であるが、解決済みと未解決の
問題を判断することは難しい。例えば、ねじの断面はどんな形をしている
のか。ボルトは規定のトルクで締め付けておけばゆるみや破壊・破損は
生じないのか。多数のボルトを順次締め付けていくと、最終的にどの程度
軸力がばらつくのか。全てのボルトを一様な軸力で締め付けることは可能か。
ねじ締結部が熱負荷や振動外力を受けた時の挙動等々。本講演では、
“ねじ”に関して広く情報が共有されているとは言い難い「ねじの特性」、
「各種現象の解明」に加えて、「熱負荷や繰り返し荷重に対してロバストな
ねじ締結部」の考え方を紹介する。
 
15:10‐16:10
 「ねじの腐食の基礎知識」   
   関西大学 化学生命工学部 准教授  春名 匠

 ねじはおもに物体同士の締結に使用されるために力学特性が重要視されるが、
最近では装飾などの意匠性や、使用部位の特殊性に応じた磁性や導電性なども
考慮する必要があることから、さまざまな種類の物体の締結に、さまざまな
種類のねじが使用される。金属ねじを使用する場合には、その種類に応じて
さまざまな腐食が起こり、また、金属製の被締結物と金属ねじの種類の組み
合わせによっては、その締結部位の腐食が加速される場合がある。さらに、
締結中の、すなわち荷重付加中の金属ねじが特定の湿潤環境に接触すると応力
腐食割れが起こり、簡単に破断する場合もある。本セミナーでは、金属ねじの
腐食に焦点を絞り、腐食の基礎的な考え方と、金属ねじが受ける種々の腐食
現象を解説をする。
 
16:10‐16:40
 「ネジ製造方法の進化」
   株式会社三和鋲螺製作所 営業次長 長谷川 圭一

 東大阪に本社と2つの工場を持つ、各種冷間圧造・切削・転造・プレス製品等、
御客様のニーズに合った特殊形状ネジを製作しているメーカー。昨今の製造法の
違い「冷間圧造工法」:2次工程を減らすことによって材料ロスを減らし、コスト
メリットを出す。「転造(ローリング)」:愛知県春日井市の株式会社三明製作所
の協力を得て新しいローリング技術の事例を含め紹介する。

16:45 - 交流会(参加費1,000円)

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関西大学連続セミナー「ものづくり基盤技術」 in MOBIO
第3講「金属疲労のメカニズムと対策」
http://www.m-osaka.com/jp/access/index.html


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■日時・場所:
  2012年1月27日(金)14:00 ~ 16:50 (交流会 17:00 ~ )
 
 クリエイション・コア東大阪
 南館3階技術交流室A
 (東大阪市荒本北1丁目4番17号 TEL :06-6748-1011)
  http://www.m-osaka.com/jp/access/index.html


■内容:
14:00‐15:00
 「金属材料の疲労破壊と破損事故診断技術」
   大阪工業大学 工学部 教授  西川 出 
 
 機械構造物の破壊事故は依然として後を絶ちません。その原因の大部分を
占めているのは金属疲労による破壊・破損であるのが現状です。本講義では
このような金属材料に生じる疲労破壊はどのようにして起こるのか、また
それらの疲労破壊を定量的に評価するにはどのような手法があるのか、
さらには破壊事故を防ぐにはどのように考えた良いのかについて定量的に
解説します。さらに実際に起こった機械構造物の破損事故例をいくつか紹介
すると共に、その破損事故の原因を診断する技術についても講義します。
  
15:10‐16:10
 「金属疲労のメカニズム」   
   関西大学 システム理工学部 助教  高橋 可昌

 構造物の疲労寿命は、疲労き裂の発生および進展の二つの寿命によって
決まっている。材料が金属の場合、これらの過程は、微視的にはすべり変形が
繰り返されることにより進行することが多い。金属疲労におけるこれらの
メカニズムを明らかにすることは、合理的な耐疲労設計・強度評価および
耐疲労材料開発を行う上で重要な知見を与える。本講演では、金属疲労の
微視的メカニズムに関して、これまでの研究を概説するとともに、最近の
研究動向および具体的事例(特に問題となることが多い水素環境下における
金属疲労メカニズム)について紹介する。 
  
16:10‐16:50
 「(企業からの事例紹介)」
   株式会社神戸工業試験場 ソリューション部 副参与 村田 欣三
   住友金属テクノロジー株式会社 鉄道産機事業部 材料技術部
                        次長 福井 清

17:00 - 交流会(参加費1,000円)


■定員:各講座 60名
■参加費:無料(交流会は1,000円)
■主催:関西大学 社会連携部 産学官連携センター
 共催:MOBIO(ものづくりビジネスセンター大阪)
 後援:近畿経済産業局(予定)、独立行政法人科学技術振興機構(予定)
■お申し込み・お問い合わせ先:
 関西大学 社会連携部 産学官連携センター
   大阪府吹田市山手町3-3-35
   TEL:06-6368-1245  FAX:06-6368-1247
   MAIL:syakairenkei@ml.kandai.jp
 ※参加ご希望の方はMAILもしくはFAXでお申し込み下さい。


ご不明な点、ご質問などございましたら、関西大学社会連携部
産学官連携センターにお問合せください。

関西大学 社会連携部 産学官連携センター
   大阪府吹田市山手町3-3-35
   TEL:06-6368-1245  FAX:06-6368-1247
    MAIL:syakairenkei@ml.kandai.jp