◆第182回例会 関西大学経済人クラブだより 「究極のエコカー開発への挑戦」

2009年2月23日(月)

 第182回例会は、平成21年2月23日(月)午後6時より、大阪・梅田「新阪急ホテル・2階雪の間」で開催された。田合邦臣代表幹事の司会で、トヨタ自動車株式会社 CSR・環境部 管理グループ長 山口眞一氏に「究極のエコカー開発への挑戦」と題してご講演いただきました。

 特に、今回は、トヨタの
1.これまでの環境への取り組み
2.経営の最重要課題「環境問題への対応」(①基本理念②地球環境憲章③5年単位‘06~’10の中期計画環境取り組みプラン④年度方針⑤環境マネジメントシステム)
3.自動車産業を巡る環境問題(①地球温暖化・大気汚染・水質汚濁・資源循環・環境負荷物質・土壌汚染②エネルギー問題・地球温暖化・燃費向上=CO2削減③資源循環(自動車リサイクル法施行)
4.研究開発:「サステイナブル・モビリテイ」の追求①基本ポリシー(ゼロナイズ&マキシマイズ)②<重点テーマ>「環境」・「エネルギー」・「安全」・「感動」
5.研究開発:ハイブリット車の普及促進①ハイブリット車のメリット(排出ガスのクリーン化・CO2の削減・燃費の向上②累計販売台数167万台<CO2・ガソリン消費>(約850万トン・CO2排出抑制、約320万KL・ガソリン消費抑制)
6.ハイブリット車(HV)の環境優位性を述べられ、最後に、次世代エネルギーといわれる「固体高分子型燃料電池」の仕組みと「水素燃料電池自動車」の開発と完成までの苦労話を語っていただきました。

 この自動車は1回の水素燃料充填で830Kmを走行できる性能を有しており、一日も早い一般市場への導入を期待したいものです。トヨタの技術と環境への取り組みの基本姿勢には参加者一同「感動」させられました。

 懇談会は、西村太一会長の挨拶で始まり、会長から当会の顧問であられる一軸浩幸(前校友会会長)に御礼の言葉と名誉顧問委嘱状と退任記念品をあわせて贈呈され、一軸名誉顧問の乾杯の音頭で始まり、70数名の参加者の皆さんの和気あいあいの懇談のもと午後8時50分、稲田昌三 副会長の御礼の言葉にて散会した。尚、今回新入会員として、秋葉 明(49学法)氏 アジック㈱代表取締役社長、井上 直樹(H2学法)氏 ㈱播芳 代表取締役、土田 剛司(H1学法)氏 (有)あいき鑑定評価 代表取締役 が入会されました。

 昭和38年11月に発足しました当クラブは、昨年11月には創設45周年を迎えました。関西大学の発展とともに、当クラブも充実発展させていきたいとメンバーの増強を考えておりますので 是非事務局までご連絡下さい。

(校友会事務局06-6368-0041)

参考:トヨタの基本理念(1~7):
3.クリーンで安全な商品の提供を使命とし、あらゆる企業活動を通じて、住みよい地球と豊かな社会づくりに取り込む。
CSR:「社会・地球の持続可能な発展への貢献」 地域社会・グローバル社会「環境」私達は、あらゆる事業活動を通じ環境保全に努め、環境と経済を両立する技術の開発と普及に取り込むとともに、社会の幅広い層との連携を図り、地球温暖化防止、生物多様の保全等、環境との調和ある成長を目指します。