関西大学経済人クラブ(西村太一会長)の第183回例会は6月15日(月)、ご来賓に当クラブ名誉顧問畑下辰典氏(元校友会会長)、一軸浩幸氏(前校友会長)を迎え、新阪急ホテルで午後6時から水野芳夫(S43学商)副代表幹事の司会で開催された。
今回は当クラブの幹事でもあられました、関西大学校友会会長・学校法人関西大学理事の寺内俊太郎氏(S41工金)に「 関西大学の長期ビジョンと校友会の今後の活動について」と題してご講演いただきました。
先ず、大阪冶金興業㈱の社長としての経営哲学と自ら1965年から2006年までに関わった産官学の連携(11項目の研究会と会合)を通じてものづくり企業としての技術交流を重ね今日の会社の発展があったことを強調されました。
母校関西大学の長期ビジョン(2008~2017)は昨年7月に策定(母校のホームページでも紹介されました)され、今回はその策定にあたって、
1.建学の精神に立ち返る
2.教学の理念・目標の再確認
3.経営理念を踏まえて
4.これからの10年間を展望して
5.長期ビジョンの意味するもの
以上5項目の説明をいただきました。
特に1.は「正義を権力より護れ」が「建学の精神」であることを強く強調されました。2.「学の実化」なるスローガンをうちたて、その理念は「学理と実際との調和」、「国際的精神の涵養」、「外国語学習の必要」、「体育の奨励」から成り立ち、その後、本学の学是として定着しています。またこの20年は、①「開かれた大学」②「国際化の促進」③情報化社会への対応」を柱とする「3つの教学の基本戦略」を踏襲しながら、グローバルする社会、情報化社会に対応できる有為な人材の育成に努めて来ました。3.は「強い関西大学」、「教育」、「研究」、「社会貢献」の3つの使命に基づき、「知」の世紀をリードし、新しい「公共」を創造する力漲る「21世紀総合学園」となることを掲げた経営理念ならびに基本方針を策定しました。「関西大学から世界へ」。また1941年 岩崎卯一学長は「われら関西大学は、いま文化的ルネッサンスのあけぼのを迎えんとしている」と関西大学ルネッサンスを呼びかけられたことも紹介されました4.は、「少子化の進行」「人口の減少」「超高齢化社会」への突入がとりあげられました。5は、第一にビジョンは「将来のあるべき姿=将来像」第二にビジョンは個々の事業がどうあるべきかを描く「戦略」や、さらに詳細な設計図である「計画」よりも上部に位置づけられそれを策定する際の「方向性を示唆」するべきものであります。第三にビジョンは「中長期的な視点をもつ」、「将来のある時点における到達目標」であります。大学の将来像について、社会を見つめ、変化に挑む。「考動」する関大人が世界を拓く。「Think by Act」が掲げられました。
そして最後に「強い関西大学」を支える「元気な校友会」を会是として「総力結集」「創意工夫」「熟慮実行」をスローガンに今後の、校友会活動を推進していくと抱負を述べられました。
懇談会は西村太一会長の挨拶畑下辰典名誉顧問の乾杯の音頭で始まり、若手会の発足による新幹事として新庄 猛(H3学経)、土田剛司(H1学法)村上康司(H6学法)の3氏と女性部会から能川夏代氏(S42学新)の各人の紹介がされた。
又、新入会員として、竹原康之氏(37学経)、西村 彰氏(44学経)、長谷川真理氏(59学史)が紹介され、さらに若手会特別参加として高田保氏(56学社)、棚橋宏行氏(57学商)、本間敏司氏(61学工土)、石川雅一氏(H1学法)、中村和洋氏(H6学法)、南 亜矢子氏(H6学法)、伏見義仁氏(H7学工機)の7名の紹介がなされ、各人和やかに懇談され、稲田昌三副会長の閉会お礼のことばにて散会した。
(代表幹事田合邦臣)