秋めく9月17日、神戸酒心館{神戸灘五郷}に於いて、特別例会を開催した。
会員及び会員外の校友、音楽好きの家族、友人の参加に加え、矢田神戸市長、門淡路市長、地域の名士各位に私的に参加頂き、80名を超える大盛会となった。
楠見学長からの祝電激励に続いての、関西を代表する谷本華子氏と姉君美帆氏のピアノ伴奏によるプログラムは古典派タルティーニの「悪魔のトリル」に始まり、ガーシュインの「ポギーとべス」ペルトの「鏡の中の鏡」など近現代の作品までを網羅した。
独創性と技巧性が結合した谷本姉妹の演奏に魅了された会場は、感嘆の吐息に満ち、来場者は感動を共有した。1752年製のトーマスカルカッシのバイオリンとスタインウェイのピアノの名器の競演は、演奏の安定感をさらに裏付けていた。
若手会の企画に東京経済人クラブ代表南部靖之氏令嬢で、新人バイオリニスト南部怜奈氏もゲスト参加し、楽しく交流された。
次世代、新時代への継承と発展の呼応を確信した特別例会であった。
懇親会は秋の懐石料理と暦酒のメニューに加え、酒心館安福会長差し入れの純米吟醸酒に舌鼓した。愛飲家や美食家にとっては酒心館ならではのもてなしであった。
心和む内、「赤とんぼ」「里の秋」を合唱し、次回の約束のうちに名残の宴は終わりとなった。
若手会女性部会幹事 長谷川真理
PROGRAM
1 ソナタ ト短調 「悪魔のトリル」 タルティーニ作曲
2 朝の歌 夜の歌 作品15 エルガー作曲
3 オブリビオン 4 鮫 ピアソラ作曲
5 鏡の中の鏡 ペルト作曲
6 ポギーとべス ガーシュイン作曲
休憩 利き酒
7 月の光 :ベルガマスク組曲より ドビッシー作曲
8 レティタティーブォとスケルツォカプリス クライスラー作曲
8 ソナタ ト短調 ラベル作曲
PDFはこちら