◆関西大学経済人クラブ 平成24年度総会及び第195回例会開催される

2012年6月25日(月)

平成24年6月25日(月)午後6時から、梅田・大阪新阪急ホテル・2階「花の間」にて、来賓に一軸 浩幸 名誉顧問、および寺内 俊太郎 顧問(校友会会長)のご臨席を得て、当クラブ副代表幹事の村上 康司氏(平成6年学法卒)の司会にて開催された。

副会長の栗原 照次郎氏(昭和35年学商卒)の開会の挨拶にてはじまり、一部の総会は副会長の稲田 昌三氏(昭和34年学文新卒)が議長に選出され、1号議案 平成23年度事業報告及び収支決算報告及び監査報告(会計監査の前田 修二氏・昭和34年学文国卒から報告された)。
2号議案 役員改正案。 3号議案 平成24年度上期の事業計画案。は参加者全員の賛同を得て承認された。


二部の第195回例会は「よみがえるか中小企業―その鍵を探る」と題して、関西大学社会学部 教授 大西 正曹 先生 に講演いただきました。
主たる内容は
 1.関西大学はもっと「学縁」を大事にして大学の地財を活用して、関西大学のルネッサンスをよみがえらしてほしい。
 2.よみがえる地財産業・地財とは:地域が持つ財産、小さくて目立たないが地域が育んだ知識、ノウハウ。企業に当てはめれば、その企業が長年にわたり蓄積してきた、知識、人材、ネットワークの総称。「企業・地域再生の基本はこの地財の掘り起こしにある。」
 3.中小企業連携の流れ①仲間受け・横受け②下請け取引⇒メッシュ化した取引
 4.中小企業連携の新たな可能性
  (1)産官学連携
    ①コーデイネータの不足
    ②言語の不理解
    ③時間軸の差異
    ④研究と製造のジレンマ
    ⑤相互不振
  (2)異業種・同業種交流
    ①仲良しクラブからの脱却
    ②カリスマ経営者
    ③形を変えた元請け・下請け
 5.中小企業連携の新たな可能性その2、自立的中小企業の連携による新事業創出
  ①企業の自立的意識
  ②眠っている鉱脈を掘り起こす―コアコンピタンスノの洗い出し―
  ③地財を見直す -既存産業、地場産業の中に新たな芽―
 6.新たな事業を創出する 「連携の場作りを目指して」
  ①フリーな議論ができるフォーラムのような場 
  ②コアコンピタンスの相互評価ができる場
  ③連携の基本スタンス -イコール・パートナーの関係性 -組織・情報交流の永続性-1回限りでないネットワーク -
 7.これからの日本のものづくり
  (1)現状 
   ①垂直から水平
   ②アナログからデジタル
   ③簡単にモノづくりが可能になった
   ④日本の立地優位性は何か
   ⑤技術の流失
   ⑥基盤技術の崩壊
   ⑦台頭する近隣諸国
   ⑧国内市場の縮小
 8.これからの日本のモノづくり(2)これから ①ものからことに②差から違い
 9.事例紹介
  (1)オンリーワン技術で中国に活路:ユニック(http://www.unics-co.jp)
  (2)小さいアリが巨像に立ち向かう:ナミテイ(http://www.namitei.co.jp/)
  (3)連携を目指す:京都試作ネット (http://www.kyoto-shisaku.com/
  (4)単工程企業が生き残る:ゼネラルプロダクション(http://www.generalproduction.jp/jigyonaiyo)
  (5)韓国 - 中国 -日本の連携 -:近畿工業
  (6)農業に未来を:ヘイシン機械工業(http://www.hsn-kikai.com/)
以上の他に、林業、水産業のあるべき姿を事例で取り上げられ、出席者全員、「まいど、まいど」先生に感謝、感謝でございました。



懇親会は、寺内 俊太郎氏の乾杯の音頭ではじまり、田合代表幹事から2期4年間の活動報告及び今期新役員の紹介がなされた。新役員幹事には、加藤 拓氏(昭40学工電・株式会社ヒラク 代表取締役)永尾 俊一氏(昭61学法・白ハト食品工業株式会社 代表取締役社長)若手会幹事には植松 康太氏 (平17学法・四ツ橋総合法律事務所 所長 弁護士)楠 隆夫氏(平9学工建・有限会社楠工務店一級建築事務所 一級建築士)吉見 淳史氏(平8学工生・株式会社FPサポート関西 代表取締役)の5名が就任されました。


また、若手会のまとめ役として若手会幹事の本間 敏司氏(昭61学工土・株式会社技建設計 代表取締役)が若手会幹事代表に就任されました。今回、新入会員として矢野 茂氏(昭48学工応・矢野包装資材株式会社 代表取締役)、特別参加として北島 明良氏(昭53学工化・北島染工株式会社 代表取締役社長)が紹介されました。



次に、大変うれしいニュースとして、寺内俊太郎氏がこの度博士学位を授与されたことに対して当クラブからお祝いの花束が贈呈されました。

また、サッカー部がこのたび関西学生選手権大会にて優勝したことを当クラブの市田 利夫氏(昭45学法・サッカー部後援会会長)から報告されました。特に、スポーツ振興について経済人クラブも一致結束して行動するべき時に来たのではないだろうか、強い関西大学はスポーツからの旗を揚げようではないか。熱気が覚めやらぬ中、稲田副会長の閉会の挨拶にて午後8時45分散会した。



(関西大学経済人クラブ 代表幹事 田合 邦臣)