◆関西大学経済人クラブ第198回例会

2013年2月25日(月)

関西大学経済人クラブ(会長 西村太一)第198回例会は平成25年2月25日(月)
午後6時より、大阪・梅田 大阪新阪急ホテル2階「紫の間」にて、本間 敏司氏(若手会代表幹事 S61学工土)の司会にて、来賓に当クラブ名誉顧問 一軸 浩幸 様、畑下 辰典 様のご臨席をえて開催された。

副会長の稲田 昌三氏(S34学文新)の開会の挨拶にてはじまり、講師には、関西大学会計専門職大学院教授 宮本 勝浩 先生をお迎えして「2013年の日本経済、関西経済の見通し」と題して、ご講演いただきました。


主たる要旨は
1.「アベノミックス」とは 
2.2013年の関西、日本経済の展望 2011年、2012年、2013年度の実質経済成長率の実測値と予測値 2011年 0.3%、2012年 2.2% 2013年2.5%(出所;内閣府統計資料)今年の関西、日本経済は、七つの理由にて上昇すると考えられる。
3.関西、日本経済の上昇にブレーキをかけると思われる10項目の危惧
4.関西、日本経済の活性化策=民間企業の独創的なアイデア 6項目。
5.シエール革命で世界の政治が変わる 
以上5項目について詳しく述べていただいた。

中でも注目するべき内容は 
1.「アベノミックス」はペナント前の阪神タイガースのように期待で動いている。
しかしまた、アメリカのノーベル経済学者 米プリストン大学教授 Paul Krugman氏は「通説打破、良い兆候に注目」要するに、阿倍首相は通説を軽んじ、素晴らしい成果をあげたのだ。日本の政治をいくらか知っている人々から警告を受ける。しかし、こうしたことは全く問題ではないだろう。彼の動機が何であれ、阿倍首相はお粗末な通説を打破しつつあるのだ。そして,もし彼が成功すれば、何か目覚ましいことが間もなく起こるかもしれない。つまり、低迷した経済を真っ先に経験した日本が、今度はそこから脱する方法を他の国々に示すことになるかもしれないのだ。さらに今回日銀総裁になられる黒田氏は先生の知り合いでもあり大変誠実で立派な方であるとの紹介をいただいた。

2.7月中旬の参議院選挙は自公にて過半数を目指しており、6月迄は経済を良くする政策を継続するでしょう

3.今年の秋から来年の春にかけ需要が増えてくる(消費税を増額するまで)

4.為替の変動は一定のバランスの中で行われるべきである。

以上、多面的に興味あるお話をいただきありがとうございました。




代表幹事の御礼の言葉ののち懇親会は、畑下名誉顧問の乾杯の音頭にて始まり、特別参加の大山 啓一氏(S59学工建)コニシ(株)ボンド営業本部 建築事業部事業部長 小川 哲男氏(S48学法)(株)小川不動産鑑定事務所代表取締役 竹内 丈久氏(H7学経)(株)竹中工務店大阪営業部課長代理が紹介された。
メンバー和気藹藹の懇談の中、栗原照次郎(S35学商)副会長の閉会の挨拶にて午後8時30分散会した。
(経済人クラブ 代表幹事 田合 邦臣)