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◆関西大学経済人クラブ 第217回例会
2018年2月5日(月)
「日本の経済発展と武士道~宮本武蔵の勝負の兵法論を探って~」
関西大学国際部 教授 アレキサンダー・ベネット先生の講演を聞く
経済人クラブ(生田圭一会長)第217回例会が、2018年2月5日に大阪新阪急ホテル「花の間」で開催され、当クラブ名誉会長の池内敬三理事長、同顧問の寺内俊太郎校友会長、同参与の森茂実事務局長らの来賓と特別参加者を含め46人が出席した。
学歌斉唱、生田会長挨拶の後、早速、第1部講演に移り、講師に関西大学国際部 教授アレキサンダー・ベネット先生を迎え、同氏から約1時間に亘り『日本の経済発展と武士道~宮本武蔵の勝負の兵法論を探って~』というテーマでお話し頂いた。
ベネット先生は、ニュージーランド出身ながら剣道やなぎなたの有段者でもあり、文学では無く武士道の観点から宮本武蔵の「五輪書」や「宮本武蔵の勝負の兵法論」を英訳されておられ、宮本武蔵の人物像や人物像から汲み取った勝負の兵法論について詳しく説明された。
まず、最初に17歳での剣道と出会い、鍛錬という言葉と出会われました。鍛練と言う言葉は宮本武蔵が書き記した「五輪書」の中で「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす」と記述を残しており、これは、その技を覚えたいと思ったら、千日ひたすら稽古を積んで、やっと技を習得する事ができ、さらに万日の稽古でその技を練り上げる事ができるということだそうです。この言葉をきっかけに宮本武蔵と出会われました。
印象的な言葉に、「観見の目付」、「遠山の目付」の説明をされた際に、遠くを見るように近くを見ることで全体を見る事が大事であり、さらには外見だけでは無く相手の心を見る「心眼」が大事だと説明された。心眼を意識することで、相手が何を考えているのかなど相手の心理を見る事ができビジネスも上手くいくと言った説明をされた。
最後に、1645年に亡くなった宮本武蔵の言葉は現代社会でも非常に参考になり宝物だとして、講演を結ばれた。
その後、講師を囲んでの懇親会では、池内啓三学長の挨拶、寺内校友会長の乾杯の後、新入会員の自己紹介、ゴルフ部会からの案内や4月より当クラブの事務局となる関大パンセの木下様からの挨拶などが続き、懇親会は大いに盛り上がった。
また、平昌オリンピックに出場する宮原知子選手にエールを込めて、当クラブ会員からの寄せ書きが書かれた日の丸の旗を寺内会長に託した。
平成7年工学部機械工学科卒 伏見 義仁