◆関西大学経済人クラブ第235回例会

2022年9月12日(月)

 関西大学経済人クラブ第235回例会が2022年9月12日大阪新阪急ホテルにて開催された。第1部は学歌斉唱の後、永尾会長の挨拶。10月9.10日千里山キャンパスで開催される『関西大学フェスティバルin関西』について、経済人クラブブースについての説明があった。全長21mにも及ぶ超大型ブースには東京、中部、東北、各経済人クラブブースが設けられる事や、若手ブース、過去のあゆみブースなど内容盛り沢山で出店。企画構成は若手メンバー中心に作成され、当日への期待が高まる発表であった。
 また、学の実化を具体化する新たな試み、関西大学山岡塾創設の説明も行われた。
将来の社会をリードする『行動力』と『革新力』を備えた経済人、起業家を育成することを目的とし、早速、本選考を通過した学生達もZOOM参加、現地出席し本例会への期待の高さが伺われた。
 その後、辰野勇様(株式会社モンベル代表取締役会長)より『夢と冒険 モンベル7つのミッション』というテーマで講演を頂いた。『一冊の本に出会い運命が変わった。』
日本に130店舗、世界に4店舗展開する世界のアウトドアメーカーモンベルはここから始まる。辰野氏は幼少のころから病弱でありそれがコンプレックスであった。ところが国語の教科書に書いてあった登山の本を読み大きな夢を描くことになる。いつか、アイガーに登りたい!その夢に向かい登山に明け暮れる日々。冬山、激流、暴滝、普通の人なら決して飛び込まないであろう場所に辰野氏の情熱は注がれていく。死を意識することはつまり生を意識すること。危険な場所へ挑戦する事で、知らないうちに商売に必要な感性が磨かれていることに本人はその時まだ気づいてなかった。商売に必要な集中力、持続力、判断力、決断力。これはすべて自然が教えてくれたと辰野氏は振り返る。会社を経営する上で必要な決断が7回あった。それを知りたければ著書『モンベル7つの決断』を読んでくださいとユーモアを交えての講話に場も和んだ。資本金0円起業、直営店出店、価格リストラなど一部を紹介頂いたがますます本を読みたくなるばかり。講話の最後にモンベルは世界一幸せな会社にする。全員が同じベクトルの方向を向いている会社にする。これが最大の目標であると語られた。その為にはリーダーが今やっている事が何になるのかビジョンを伝える事が大事とおっしゃるその言葉に私が学ぶべき姿勢が見えた気がした。講師への御礼として仁井ひろみ副会長より感謝の言葉が述べられた。
 小休憩の間に辰野様と名刺交換するメンバーの列が伸び、講演の反響の大きさが垣間見られた。第2部の懇親会では芝井敬司理事長、前田裕学長より来賓の挨拶があり池内啓三前理事長の乾杯音頭により懇親会がスタート。新会員2名の挨拶、ゲスト7名の挨拶があり終始和やかなムードにて開催された。最後に本間副会長より挨拶があり第235回例会は無事閉会となった。

                        【H19年工学部卒 中野聡】